2026.4.9
建材価格高騰のいま、リノベーションで考えるべきこと
日々のこと
こんにちは!設計の伊藤です。
最近、建設業界では建材価格の高騰が大きな話題となっています。この4月からは、建材や住宅設備の多くで値上げが実施されました。すべての建材が対象というわけではありませんが、木材や鋼製材などでは、1〜2割程度の値上げが見られます。
さらに、今後大きな影響が懸念されているのが断熱材です。中東情勢の緊迫化により原油価格が上昇し、石油化学製品である断熱材の価格も大幅に高騰すると言われています。メーカーによっては、すでに約4割の値上げを決定しているケースもあるようです。断熱補強を行う場合には断熱方法・種類の選定を慎重に行う必要がありますね。
築年数の経過したマンションでは、断熱補強は欠かせませんし、マンションリノベーションにおいても、こうした建材価格の高騰の影響は避けられない状況です。
近年は土地価格の上昇により、新築戸建てが手の届きにくい存在になっています。その中で、手の届く価格で素材や間取りにこだわれる選択肢として、私たちはマンションリノベーション事業を始めました。しかし今後は、リノベーションにおいても「コストコントロール」の重要性が、ますます高まっていくと感じています。

リツムギがコストコントロールの観点で大切にしているのは、「シンプルな計画」です。
家づくりの常識を一度見直し、過剰な機能やスペースを削ぎ落とすことで、無駄を省いていきます。
例えば、建具(扉)の数です。一般的なマンションでは、できるだけ個室を確保するために、多くの建具で空間を細かく仕切る計画がよく見られます。
一方、リツムギのプランでは建具の数を最小限に抑えます。70㎡前後の間取りでも、建具が4本程度というケースも珍しくありません。
暮らしやすさを重視してシンプルな動線を考えると、自然と必要な建具は減っていきます。あえて空間を細かく区切らず、ワンルームのような構成にすることで、開放感とコスト削減の両立を図っています。
無垢床や漆喰といった心地よい素材、快適性を高める断熱補強、住まいに愛着を生む手仕事。こうした「こだわるべき部分」にはしっかりとこだわり、その一方で、設計の工夫によって全体のコストをコントロールし、質の高い住まいを、手の届きやすい価格で実現していきたいと考えています。