2025.12.12
名古屋市内のマンションリノベーション現場報告② 【二重床について】
現場紹介
こんにちは!設計の伊藤です。
今回も、現在名古屋市内で進行中のマンションリノベーション現場をご紹介します。
こちらの写真は、解体工事で室内をスケルトン状態にしたあと、「二重床」をつくっている最中に撮影したものです。
防振ゴムがついた支持脚の上に、防音性の高い“パーティクルボード”という板を載せて、しっかりとした二重床を組み上げていきます。密度の高い板なのでとても重く、大工さんにとってはひと苦労の工程ですが、マンションリノベの中でもとても大事な作業となります。
多くのマンションには防音規定があり、一定の防音性能を満たす必要があります。一般的には、床の下にクッション材が付いた「遮音フローリング」を使って防音性を確保します。マンションで床が少し“ふわふわ”と感じるのは、このクッション材が理由です。

一方、弊社では無垢の木の床を使うため、遮音フローリングのようなクッション材が使えません。そこで欠かせないのが防音性の高い「二重床」です。二重床にすることで、床がふわつくこともなく、踏み心地もぐっと良くなります。
さらに、床下に空間ができることで給排水管を通しやすくなり、間取りの自由度が大きく広がるというメリットもあります。
まとめると、二重床には① 防音性が確保できる
② 床の踏み心地が良くなる
③ 配管スペースができて、間取りの自由度が上がる
といった嬉しい効果があります。
こうした理由から、マンションリノベーションでは「二重床」の施工がとても重要なポイントになるんです。