2026.4.23

昭和区のマンションリノベーション現場報告②

現場紹介
昭和区のマンションリノベーション現場報告②

こんにちは。設計の伊藤です。
現在、昭和区で進行中のマンションリノベーションについて、2回目の現場報告をさせていただきます。

解体工事が完了し、現在は大工工事の真っ最中です。無垢床でも防音性を確保するための二重床の施工や、新しい間取りに合わせた壁・天井の下地づくりが進み、少しずつ空間の輪郭が見えてきました。完成形をイメージできる段階に入ってきています。


下の写真は、大工さんが東濃ひのきの無垢床を施工している様子です。マンションでは防音の制約から無垢床が採用されにくいのが一般的ですが、リツムギのリノベーションでは無垢床にこだわっています。

その理由は、「マンションとの相性の良さ」にあります。コンクリートは一度冷えると暖まりにくい性質があり、床が冷たく感じやすく、いわゆる“底冷え”が起こりやすい環境です。新築マンションで床暖房が標準仕様になっていることが多いのも、この特性への対策と言えるでしょう。

一般的な合板フローリングは熱を伝えやすいため、冬場は足元の冷たさを感じやすくなります。一方で、無垢材、とくにひのきや杉といった針葉樹は内部に多くの空気を含んでおり、熱を伝えにくいという特徴があります。そのため、冬でも素足で歩いたときの冷たさがやわらぎ、やさしい足触りを感じられます。

コンクリートの弱点を補ってくれる無垢床は、床暖房に頼らなくても快適に過ごせる住まいづくりに貢献します。まさに、マンションと相性の良い素材と言えます。


さらに、足触りのやわらかさや自然素材ならではの香り、経年変化による味わいや質感など、無垢床には多くの魅力があります。暮らしの質を一段引き上げてくれる素材です。

「マンションでは無垢床は使えない」と思われている方もいらっしゃいますが、適切な設計と施工、二重床などの工夫によって、問題なく採用することが可能です。マンションリノベーションをご検討の際は、ぜひ無垢床をご検討ください。